2010年05月08日

エイジングケアにコエンザイムQ10


コエンザイムQ10について調べてみましょう。

○コエンザイムQ10とは

コエンザイムQ10(CoQ10)は「ユビキノン」「ビタミンQ」とも呼ばれるビタミン様物質で、体内のエネルギー生産に関わる補酵素でもあります。

コエンザイムQ10は、全身60兆個の細胞一つ一つに存在し、特に心臓や肝臓、腎臓、卵巣、精巣には多く含まれています。特に1日に10万回も収縮する心臓では大変重要な働きをします。

コエンザイムQ10の特性としてはオレンジ色の結晶状の固体で、約50℃で溶けて赤色の液体となり。常温に戻れば又、オレンジ色の粉末になります。その構成する元素は炭素、酸素、水素が環状に結びついた6つの炭素原子に炭素、酸素、水素が枝のように結びついた形をしている。また、全くの無味無臭です。

人間が生きていく上で必要なエネルギーの約95%は細胞内にあるミトコンドリアで生成されています。コエンザイムQ10はミトコンドリア内に多く含まれ、エネルギー生産に重要な役割を果たしています。

またコエンザイムQ10は、抗酸化力も強く体内に充分に存在すれば血管や脂質の酸化防止に役立ちます。

コエンザイムQ10は体内で合成するほか食品(魚,肉類)にも極少量含まれています。


○コエンザイムQ10の歴史

コエンザイムQ10は、1957年にエネルギーを生みだすための酵素を助ける補酵素としてオレンジ色の物質が発見されました。キノン構造をもち,側鎖が10単位あるので,コエンザイムQ10と呼ばれています.
1978年 ミトコンドリアのエネルギー変換におけるコエンザイムQ10 の役割について研究したピーター ミッチェルがノーベル賞を受賞しています。

20年以上前から心臓の薬として使われていましたが、2001年6月に、厚生労働省より栄養補助食品として製造認可されたものです。


○コエンザイムQ10の働き

コエンザイムQ10は、人間の体中の細胞に見られる天然物質ですが、心臓と肝臓に特に見られます。コエンザイムQ10は細胞の基本的なエネルギー分子であるアデノシン三リン酸(ATP)の製造を刺激して、それの触媒として働きます。

アデノシン三リン酸(ATP)はミトコンドリアを管理する燃料です。もし、コエンザイムQ10のレベルが落ちたならば、細胞内のエネルギーレベルは低くなり、より疲れやすい体になり、身体のシステムは適切に働かなくなり、病気にかかりやすくなります。

そこでコエンザイムQ10を補給することにより、エネルギッシュに働くことができ、若さを保つことができます。


○コエンザイムQ10―加齢とともに減少

体内のコエンザイムQ10量は、体内での生産(生合成)と食事での補給、2種類の供給によって維持されています。

このうち体内での生合成能力は20歳前後をピークに急激に低下。40歳前後からコエンザイムQ10の減少が急速に進展します。

心臓のコエンザイムQ10含量は20代がピークですが,40代で30%,80代では50%以上失われます.程度こそ違いますが,肝臓,腎臓,皮膚などの臓器でも減少することが確かめられています.


○コエンザイムQ10が含まれる食品

牛肉、豚肉、レバー、モツ、イワシ、ニシン、サバ、鰹、ほうれん草、大豆、ブロッコリー、ピーナッツなどほとんどの食物に入っています。

さまざまな研究から、老化防止や健康維持には、一日30〜60mgのコエンザイムQ10を摂れば大丈夫といわれますが、その代わり30mgのコエンザイムQ10を摂るには、イワシ6匹、牛肉950g、ピーナツ約1,150g、ブロッコリーでは4kgも食べる必要があるそうです。

日々の食事からそれだけ多くのコエンザイムQ10量を摂るのは大変難しいことです。そのためサプリメントによるコエンザイムQ10の補給が望まれます。


○酸化型と還元型のコエンザイムQ10

コエンザイムQ10は一般にオレンジ色の酸化型コエンザイムQ10を指します。

酸化型のコエンザイムQ10を飲んでも小腸ですぐ還元されて体内では主に還元型コエンザイムQ10となり無色で存在します。

小腸で吸収されたコエンザイムQ10はまず、肝臓に運ばれ、その後、血流中を移動して心臓や腎臓などの臓器に運ばれていき抗酸化作用を発揮すると考えられています。

1990年以降還元型コエンザイムQ10の抗酸化作用が注目され始めています。酸化型のコエンザイムQ10には抗酸化力はなく、還元型コエンザイムQ10はビタミンE由来の活性酸素(ラジカル)を還元すると、考えられています。


○摂取法

コエンザイムQ10は水に溶けず、油によく溶けるのが特徴で、このことから油分が多い食事をとったすぐ後に摂取するのが吸収率を高める方法と言われています。空腹時では十分に吸収されず効果が半減してしまいます。

体内吸収力は個人差が大きいそうです。吸収率の個人差があるので、1日100mg摂ったとしても、その効果も個人差が出てしまうとのことです。50mgで十分な人もいますが,300mgでも足りないという人もいます。自分の体調を見ながら量をコントロールしなければなりません。


○コエンザイムQ10摂取の体感

サプリメントをとることにより実感できる効果は一通りではありません。

よく聞かれるのは,疲れにくくなった、元気はつらつになった、肌が美しくなった、二日酔いがなくなった、足のむくみがとれた、目覚めがよくなった、スポーツの疲れが早く回復するようになった、集中力が増した、頑張りがきくようになった、風邪を引かなくなった、歯ぐきがしっかりした、頭痛がおさまったなどです.


○コエンザイムQ10の効能

コエンザイムQ10は細胞レベルから体を活性化するため、健康の維持・増進だけでなく、抗加齢や美容、スポーツなどにおいてもその効果が注目されています。

現在、コエンザイムQ10は欧米をはじめ、世界各国で医療品・健康食品として幅広く利用されています。

特に米国ではスペシャリティーサプリメントの市場ランキングで常に上位に入るほどの人気を集めており、年10%前後の伸びを示しているとのことです。

■心臓疾患を和らげる
心臓は、人間の体の全体に血液をポンプで送り込むという仕事を実行するために、エネルギーをたくさんそしてコンスタントに要求する非常に重要な筋肉です。心臓は、コエンザイムQ10の体内での最も集中したエリアの1つです。

「アメリカの心臓病学」誌に発表された研究からコエンザムQ10を単独で摂取、あるいは他の薬と併用している心臓病患者は、摂取していない患者に比べて平均3年長生きしたことがわかっています。また、心臓発作の危険性を軽減する効果もあります。

10年間に世界中の医学誌に発表されたコエンザイムQ10を心臓病に用いた研究論文は50を超えています。

アメリカの大学の研究では、心臓病患者の75%が、健康な人と比べ、心臓組織のコエンザイムQ10が極端に欠乏していました。

また中高年のうっ血性心不全患者の75%がコエンザイムQ10を摂ることで顕著に症状の改善がありました。

アメリカの臨床実験で、コエンザイムQ10は細胞内のミトコンドリアの中まで入っていける強力な抗酸化物質として、狭心症の治療で良い成績を上げています。

■エネルギーを生産
私たちの生命活動の基本となるエネルギーが「ATP」(アデノシン三リン酸)です。このATPを作るために、コエンザイムQ10(CoQ10)は必須です。
全エネルギーの95%を作り出しているのは、全身の細胞の一つ一つに存在するミトコンドリアという小器官です。ここで栄養素が酸素によって燃焼され、エネルギーが作り出されます。コエンザイムQ10はこのミトコンドリア内に多量に存在し、エネルギー生産の働き手として活躍しています。

■抗酸化作用
コエンザイムQ10は、極めて強力な抗酸化物質であることが解っています。ミトコンドリア内でアデノシンリン酸(ATP)が、生産されるときに、大量の活性酸素が発生しますが、これを消去するのがコエンザイムQ10なのです。

東京大学の研究によると、脂質過酸化物に対して、ビタミンCやコエンザイムQ10がいち早く働き、さらにコエンザイムQ10が存在する間は、脂質過酸化物の生成はほぼ完全に抑えられることが分かりました。

つまりコエンザイムQ10は抗酸化物質の中でも主役的存在であり、その重要度は非常に高いとされています。

特に、もともとコエンザイムQ10を多く含んでいる心臓・肝臓・腎臓に対しては、加齢などによって減少した分をきちんと補給すれば、疾病予防や健康維持に大きな効果があると考えられています。

■免疫力の向上
コエンザイムQ10は各臓器、器官を細胞レベルでパワーアップさせ活性化し、体の免疫系をサポートします。

コエンザイムQ10を摂取すると、マクロファージ(体内に病原菌などの異物が入ると、それを破壊・吸収し、異物がどんな性質のものかを他の免疫細胞に伝達する)という細胞の活動が活発になると言われています。

■ダイエットに効果
コエンザイムQ10も脂肪を燃焼する成分です。

コエンザイムQ10は、細胞内のミトコンドリアという小器官のなかで、生命活動を営むためのエネルギーを作り出すための重要な働きをしている。このコエンザイムQ10の量が十分でないと、食物として摂取した栄養分はうまくエネルギーに変換されません。そして、脂肪として体内に蓄積されてしまいます。

そこで、不足しがちなコエンザイムQ10をサプリメントとして摂取することで、余計な体脂肪が蓄積されるのを防ぎ、ダイエット効果につながるということになります。

■美肌
「コエンザイムQ10はシワを浅くする」という研究結果が報告されています。また、血液中に含まれるコエンザイムQ10の量が少なくなる50歳代の女性にコエンザイムQ10を投与すると、シワが目立たなくなり、肌のキメも細かくなったとの報告もあります。

サプリメントとして口から摂取したコエンザイムQ10は、まず心臓や肺などの臓器を優先して補い、その後、肌の真皮に働きかけ、真皮に弾力を与えると考えられています。

■日常の疲れのケアに
コエンザイムQ10を補給すると、エネルギーを効率よく生産することが出来ます。それで、仕事や通勤・出張など毎日の生活の中でたまっていく疲労感が解消されるとも言われています。

■運動やスポーツのスタミナアップ
筋肉から出されるパワーはATPの量に依存すると考えられています。それで、コエンザイムQ10の摂取でATPが増産できればそれだけ大きな力が発揮できます。

コエンザイムQ10の摂取を増加させた運動選手はエネルギーレベルの上昇を実感できます。心筋機能の改善はまた、スタミナや耐性の増加に結びつきます。

コエンザイムQ10により、心肺機能が向上しますので、海外のオリンピックレベルのアスリートに活用されています。各種、本格的なスポーツ時にコエンザイムQ10を利用できます。

動物実験での研究報告によると、コエンザイムQ10を摂取すると、酸素が少ない状態でも心臓がしっかり働きます。それで、コエンザイムQ10を酸素の薄い環境での過激な運動に利用できます。エベレストなど酸素のうすい環境での登山等に利用されているそうです。

■歯茎の病気
歯周病は、若者の60%、65.2才以上の人々の90%はかかっているといわれています。この歯周病は、歯茎の腫れ、出血、感染や歯の喪失などを引き起こします。病気にかかった歯茎組織の60〜96%がコエンザイムQ10の不足を示したという研究があります。そして、コエンザイムQ10が大いにこの病気を改善するとわかっています。


○摂取時の注意点

コエンザイムQ10は、抗酸化の仕事を終えたビタミンEを再生し、効率よく働くので、同時に摂ると効果的です。

極くまれに、軽度の過剰症がみられているので、1日に100mg以上摂取する場合は、2回から3回に分けるとよいでしょう。


posted by あすなろ at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | コエンザイムQ10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。